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藤本蓮風さん(写真左)と川嶋朗さん(同右)=奈良市「藤本漢祥院」
鍼(はり)の知恵を語る「蓮風の玉手箱」をお届けします。東京有明医療大学保健医療学部鍼灸学科教授の川嶋朗(かわしま・あきら)さんと、鍼灸学術団体「北辰会」代表の藤本蓮風さんとの対談の5回目です。前回は西洋医学にどっぷり漬かって米国留学をした川嶋さんがひょんなことからMIT(マサチューセッツ工科大学)で鍼や「気」の講義をしたら、日本では想像できないくらいに注目されて、危機感を覚えたという話でした。今回はその続きですが、本題の前に川嶋さんの多彩多能な一面の話題から。(「産経関西」編集担当)


蓮風 話がそれますけど、フランス語をとても立派にお話しなさるようですね。
川嶋 ええ、まあ。僕は中学、高校時代は第1外国語がフランス語なんです。
蓮風 ははは(笑)。
川嶋 当時、英語は、第2外国語だったので、入試は全部フランス語で受けました。
蓮風 あー、頭の良い人は何でも出来る(笑)。
川嶋 いや、そんなことないです(笑)。
蓮風 あー、そうですかぁ。
川嶋 はい。
蓮風 そういえば、フランス人のお坊さんを紹介していただきましたよね。
川嶋 ユウカイさんですね。面白かったですね、あの人。
蓮風 面白かったですよー。
川嶋 奈良のお寺で会いました。
蓮風 今フランスに帰ってるでしょ? 確か。
川嶋 はい、帰っていると思います。
蓮風 「フランスの友達連れて来たいけど遠すぎてなー」って言うてはりました(笑)。![]()
川嶋 欧米人が「気」や鍼の分野にまで興味を持って、進出する気満々だという(前回の)話にもつながりますが、マクロビオティックなんて日本食です。それが、日本では相手にされず、欧米が注目して広がり、日本に逆輸入。これ、日本の恥ではないでしょうか? 「気」や鍼も逆輸入なんてことになったら、それこそさらなる日本の恥だと、急に腹が立ちまして。欧米は時間もお金もふんだんにあって、しかもノーベル賞取った人間がやり始めたらこりゃ大変と思ったわけです。
蓮風(笑)
川嶋 そこで突然、気が変わっちゃったんです。日本へ帰って腎臓病学の中に漢方薬や鍼灸を取り入れようと。
蓮風 今の話をずーっと聞いておったら、なんか最初から統合医療みたいな感じですね、先生のは…。
川嶋 ははは!そうかもしれないですね(笑)。
蓮風 西洋医学も医学やし、東洋医学など西洋医学側からすれば周辺にある医学も医学なんだという自由な発想が先生にはあったわけですね。だから欧米人の積極的な関心に危惧を抱いたということでしょうか?
川嶋 そうですね。僕は先生の様に代々続いた医者ではありませんし、医者の何たるかっていうそういうコンセプトもありませんでしたから。まぁせっかくやるんなら何をやってもいいだろう、という感覚はありました。
蓮風 なるほど。
川嶋 ですから一番被害を被ったのはうちのワイフで。日本には帰らない心づもりでアメリカに来たのに、ある日突然帰って、鍼・漢方を取り入れるぞって言い出したもんですから、よくぞまぁ未だに飽きずに付いて来てくれてるもんだと。頭が上がらないような状況が続いています。それで、すぐ帰国して、まず、東京女子医大に帰る前に、実は北里大学の東洋医学研究所の門を叩いたんですが、もうその時は本当にけんもほろろに断られました。
蓮風 はぁ。〈続く〉
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